いつの間に運転を代わったのか、覚えていない。
克之がWILLで見つけた、由紀、かもしれないそいつのページに、
「コメントしてみれば?」
そう提案した竹内の声は、今まで聞いたことがないくらい柔らかかった。
同情なのか、と思ったら、優しいはずのその声にも苛立って。
「……俺、してみようか」
黙っている俺を気遣ったのかハンドルを握る克之もそう言ってきたけど、
「ぜってー何もするな」
腹の底から。
そんな低音を絞り出すように言い捨てると、そのまま、もう誰ひとり口を開こうとしなかった。
元はと言えば、お前らが。
口を開けばそんな恨み言が出てきそうで、俺だって、黙るしかなかった。
克之がWILLで見つけた、由紀、かもしれないそいつのページに、
「コメントしてみれば?」
そう提案した竹内の声は、今まで聞いたことがないくらい柔らかかった。
同情なのか、と思ったら、優しいはずのその声にも苛立って。
「……俺、してみようか」
黙っている俺を気遣ったのかハンドルを握る克之もそう言ってきたけど、
「ぜってー何もするな」
腹の底から。
そんな低音を絞り出すように言い捨てると、そのまま、もう誰ひとり口を開こうとしなかった。
元はと言えば、お前らが。
口を開けばそんな恨み言が出てきそうで、俺だって、黙るしかなかった。


