WILL ~あなたの願い、叶えます~

気持ちよく朦朧としながらもこういうことを考えられる辺り、多分私はまだ、ぎりぎり正気を保っていた。


「ちょっと起きてよ」

と、いくら揺すっても起きない男の耳元に口を近づけ、絶対に彼が反応するだろう言葉を囁く。


「てんちょう」


耳たぶに唇が触れるほどの距離だった。