WILL ~あなたの願い、叶えます~

「生! 大ジョッキ!!」


張り上げた大声は狭い店中に響き渡り、「威勢がいいねお姉ちゃん!」という店主の言葉に笑いが起こった。

確かにイイ店だ、ムードは欠片もないけど。
この店を知ったことを今日の収穫にして、適当に飲んで食べて、この男に奢らせてさっさと帰ろう。


そう思った、矢先のことだった。


「手くらい出したさ、そりゃ」

がつんと音を響かせ、乱暴にジョッキをテーブルに叩きつけた男はそう言い捨てた。

「……は。まさか」