WILL ~あなたの願い、叶えます~

「てん――鍵本さん?」

戻った部屋は無人で、長湯しすぎたせいか、どうやら入れ違いでお風呂に向かったみたいだった。


身体が温まった分一気に顕著になった疲労感と眠気は最高潮で、ベッドに横になったらそのまま寝てしまいそう。

早目に寝るにしても店長が戻るまでくらいは待っていようと、窓辺に椅子を置いて外の雪を眺めた。


窓枠についた雪が解けて、イルミネーションが、滲む。

――滲む。