「……なんでも、ないです。――入りましょ」
元カレと泊まるはずだったとこです、なんて。
言えるか。
雑誌で見て、外観を一目で気に入って。
圭輔にせがんで、予約を入れてもらった。
全部圭輔がやってくれたから、私は宿の名前も場所もうろ覚えのまんま。
だから、先に教えられていたはずのその宿がソコだと、気付けなかった。
でも、気に入っていた外観は、間違えようがない。
元カレと泊まるはずだったとこです、なんて。
言えるか。
雑誌で見て、外観を一目で気に入って。
圭輔にせがんで、予約を入れてもらった。
全部圭輔がやってくれたから、私は宿の名前も場所もうろ覚えのまんま。
だから、先に教えられていたはずのその宿がソコだと、気付けなかった。
でも、気に入っていた外観は、間違えようがない。


