それでも、車はスムーズに進んで。
待ち合わせ場所に立つ人を、ヘッドライトが照らした。
「あれ、2人いるな」
店長の言う通り、そこには人影ふたつ。
ライトが当たって、一瞬だけ、顔がはっきり見えた。
「――やだ」
「七瀬?」
漏れた声に、人影の元に到達する前にブレーキが踏まれる。
「……いなくならないで」
運転席に手を伸ばして、上着の脇腹あたりを掴んだ。
視線は、少し先で待つ2人から離せない。
縋る相手を、間違ってるのかもしれないけど。
でも、いやだ。
1人には、しないで。
待ち合わせ場所に立つ人を、ヘッドライトが照らした。
「あれ、2人いるな」
店長の言う通り、そこには人影ふたつ。
ライトが当たって、一瞬だけ、顔がはっきり見えた。
「――やだ」
「七瀬?」
漏れた声に、人影の元に到達する前にブレーキが踏まれる。
「……いなくならないで」
運転席に手を伸ばして、上着の脇腹あたりを掴んだ。
視線は、少し先で待つ2人から離せない。
縋る相手を、間違ってるのかもしれないけど。
でも、いやだ。
1人には、しないで。


