WILL ~あなたの願い、叶えます~

勢いで付けた『サトぽん』というセンスの無い呼び名に、何故か満足げに頷いて笑う。
なんだこの人、ドSと見せかけてまさかの両刀使いか。

「サトぽん」

「なあに、ゆきりん」

「鍵本さん」

訂正、やっぱりドSだった。

「……だから、なんだよ、七瀬」

くつくつと笑う横顔が、ムカつく。
でも先に、はっきり言っておく。

「ヤらせませんよ」

「はいはい」

余裕の笑みを浮かべたまま店長――『鍵本さん』は左手を伸ばしてきて、私の頭をガシガシと撫でた。

アブナイ雰囲気に持ち込まれるよりはよっぽどマシ――と思ったけど。
子ども扱いされるのもなんかムカつくから、不思議。