「何てね♪冗談ですよ。
 だから、また、付き合いましょ!
 だから、潰さないでくださいよぉ」

動揺しながらも、甘ったるい声で俺にくっついている捺魅を見ると吐き気がする。
明らかに俺の地位を狙った、反応だった。

『わかった。潰さない。』

すると、安堵の息をはく、女。

『その代わり、餡倍ホテルとは
 今後一切取引しない。
 俺に二度と近づくな、クソ女。』

そして、俺は、教室を出た。

教室からは、女の悲痛な声が響いていた。