「……!!」 サンタさんは、思わず絶句しました。 急いで入って行った部屋には、奥さんが倒れていたのです。それも、血まみれで……。 「お前!お前!どうしたんだ!?」 サンタさんは慌てて駆け寄りましたが、既に奥さんは事切れていました。 「嘘だろう!?頼む、目覚めてくれ! 私を独りにしないでくれ……!!」 サンタさんは、奥さんを抱き抱えて、いつまでも叫んでいました――。