放課後



「あの。」



私が帰ろうとすると、白鳥沢君が、校門で待っていた。
まさかの待ち伏せ。



「キミを待ってたんだ・・・。」



そううつむきながら言われた。



「ついてきてくれる?」



「え?やだ。」



私は、逃げる自信があった。


奴は50m12秒台


私は50m8秒台。


逃げれるだろう。


そう思っていた。