水泳のお時間

しばらくして瀬戸くんの指先が静かに動いたかと思うと

その手はわたしの腕を通り、肩…そして鎖骨へとおりていく。


しまいにはその下の膨らみにまで伸びてこようとして、わたしの体がビクリとふるえた。


「…!」

「どうしたの?ほら、早く練習しないと」

「えっ…は、はい…っ」


ビックリして思わず後ろを振り向いたわたしに

瀬戸くんが目を細めながらどこか余裕を含んだ表情を向ける。


気がついた時にはもう瀬戸くんはわたしの体から手を離していて

わたしは慌てて目線をプールに戻すと握っていたビート板に力を込める。


そして昨日教えられたとおり

腰をあげて泳ぐ事を意識しながら水中で足を必死に動かしてみた。