「さっき後ろからこの水着着てる桐谷のこと見てて、可愛いなって思ってた」
わたしの頭二つ分上のところから、瀬戸くんのやわらかい声が降ってくる。
驚いたわたしは、自分が着ていた水着から視線を外すと
真っ赤な顔で瀬戸くんを見上げた。
「ほ、ほんとう…?」
「うん、すげー可愛い」
瀬戸くんはそう言って微笑むと
水に濡れて乱れたわたしの横髪を少しだけすくいあげ、そしてそれを器用に耳にかけてくれた。
その何気ないしぐさにも、どこか色っぽさを感じて
意識してしまったわたしはとっさに言いかけた言葉を思わずのみこんでしまう。
ねぇ瀬戸くん。
可愛いって
水着のこと、だよね…?
それとも……
わたしの頭二つ分上のところから、瀬戸くんのやわらかい声が降ってくる。
驚いたわたしは、自分が着ていた水着から視線を外すと
真っ赤な顔で瀬戸くんを見上げた。
「ほ、ほんとう…?」
「うん、すげー可愛い」
瀬戸くんはそう言って微笑むと
水に濡れて乱れたわたしの横髪を少しだけすくいあげ、そしてそれを器用に耳にかけてくれた。
その何気ないしぐさにも、どこか色っぽさを感じて
意識してしまったわたしはとっさに言いかけた言葉を思わずのみこんでしまう。
ねぇ瀬戸くん。
可愛いって
水着のこと、だよね…?
それとも……



