その日の夜は眠れなくて

わたしは布団にもぐったままずっと今日の出来事を思い出していた。


…どうしよう。心臓がさっきからずっとドキドキ言って止まらないよ。


だって今でもちゃんと覚えてる。

瀬戸くんから言われた言葉…。


忘れる事なんて出来ない。



“どうして?そんなの決まってんじゃん”



“桐谷が、好きだからだよ”




うそみたい。


瀬戸くんがわたしを好き?

本当に?



夢じゃ、ないよね…?



信じてみても、いいのかな…。