水泳のお時間

「桐谷」

「……」


いつまでも答えないわたしに瀬戸くんが強引に迫ってくる。


とうとうプールの端際まで背中を押し付けられてしまい、わたしは身動きが取れなくなってしまった。


どうしよう。言わなくちゃ…

でないと、誤解されちゃう…っ


「どうなの?」

「わ、わたしも、瀬戸くんが…す、き…。好きっ…!」

「うん。それで…?」

「だから……瀬戸くんだけに教わりたい…教えて欲しいです…っ!」


その言葉に、瀬戸くんが静かに微笑んだ気がした。

それでもわたしは逆らえない。

きっと、どんなことをされたとしても、一生…


だってわたしは、瀬戸くんが好きだから……