水泳のお時間

「言えないの?」

「…っ…」

「今年の夏は泳げるようになりたいんだろ?言わないと教えてあげないよ?」

「!そっ、そんな…イヤ…っ」

「イヤだろ?今年こそは泳げなくて恥ずかしい思いしたくないだろ?それなら言ってよ。俺のことスキだって、教えて下さいって」


瀬戸くん…何だか、いつもと違う。怖い。


ほんとうは今までこんな風に言われることを、すごく待ちわびていたはずだった。


瀬戸くんに好きって言ってもらえること、こんなにも夢見ていたはずなのに。


だけど実際突きつけられたその言葉は
まるで高圧的にわたしを縛り付けて、押し付けようとして、瀬戸くんの「男」を知ってしまった気がして…


片想いしていた頃には戻れないと思った。


きっともう二度と…絶対に。