水泳のお時間

「っ…瀬戸くん…お願い止め…どうして?どうしてこんなっ……」

「どうして?…そんなの決まってんじゃん」

「…っ?」

「桐谷が、好きだからだよ」


――ドクン


まるで息を吹き込むように、耳元で囁かれた甘い言葉。

その瞬間、わたしの顔は一気に熱くなり、思わず瀬戸くんを見あげていた。


すると目の前では瀬戸くんが
まるで愛しいものでも想うような瞳でわたしを見つめていたんだ。


うそ…うそ…

本当に?

信じられない。

瀬戸くんが…わたしを?

こんな、わたしの事を…?