水泳のお時間

「ほォら、ちゃんと足ついただろ?」


そう言って、瀬戸くんはわたしの体を抱きとめてくれた。

たしかにちゃんと足はついたよ…。

ついたけど…

肝心の瀬戸くんの手はぴったりとわたしの胸に張り付いたまま

一向に離れる様子もなく…


わたしは訳も分からずに、ひとりオロオロしていた。

ど、どうしよう。どうすればいいの?


「あっ、あの…あのっ…」

「桐谷って、案外胸大きいんだな。顔はすげー童顔なのに」

「えっ?えぇっ…?!」


瀬戸くんはそう言うと胸を触っていた手をなんと…動かし始めた。

その大胆発言にビックリしたと同時に、わたしは思わず変な声をあげてしまう。