水泳のお時間

「俺が受け止めてあげるから…おいで?」


そう言うと、瀬戸くんはわたしに向かって手を差し出してくれた。


瀬戸くん…


その言葉に、わたしは戸惑いが残りつつもようやくコクンと頷き返す。

そしてつま先から太ももを…ゆっくり水の中へ沈ませていった。


やっぱり水は怖い。

だけど瀬戸くんがわたしを、受けとめてくれるなら…


「っ…!えっ、きゃあっ!!」


意を決して瀬戸くんの元へ飛び込めたものの

走った水の冷たさと同時に、何か変な違和感を感じてわたしは目を見開く。

驚いてとっさに目線を下におろしてみると…


!!


えぇっ?瀬戸く…!?手が!

瀬戸くんの手がわたしの胸に!


当たってる!

当たってるよぉ…っ!