水泳のお時間

「わぁ…」


瀬戸くんの部屋の中を見て回るたび、わたしは何度も感心してしまう。


すごい。本棚の中もきちんと整理整頓されてる。


部屋の様子を見渡してみても、無駄なものは何ひとつ無くて、必要なものだけを取りそろえてるって感じがして。


ただただ、すごい。その言葉しか出てこなかった。


…室内の色はモノトーンを基調としているのかな。


だから見た目はすっごくシンプルなのに

その中にも上品さがきちんと備わってて、家具の選び方や置き方にもセンスの良さが溢れていて


瀬戸くんらしさがすごく…すっごく現れている部屋だなって思った。


なんだか、ふしぎ。

あの瀬戸くんはいつもここで勉強したり、眠ったり、起きたりしている。

その場所に、わたしは今立ってる。立ってるんだ…。


「入るよ」

「あっ、は、はい」


そんなことを考えていたら、コンコンとドアをノックする音がして、紅茶をいれた様子の瀬戸くんが戻ってきた。


やっぱり瀬戸くんって、育ちがいいんだろうな。


瀬戸くんの手元には、とても高級そうで上品な感じのティーセットがトレーに乗せられていた。