──十二月二十四日、土曜日。
周りの家に温かい光が灯る頃、もうそろそろ八時になる。
鈴は、興奮状態でまだ寝る様子はなし。
「鈴ー?早く寝ないとサンタクロース来ないよ?」
「やだ!サンタさんに会うの!」
……あらら、いつもは言うことを素直に聞くのに。
早く寝てもらわないと、プレゼント渡せないんだけどなぁ……
「鈴、サンタクロースはいい子と悪い子、ちゃんと見てるんだぞ?早く寝た子には沢山プレゼントもらえるかもしれないぞ?」
十弥が鈴と目線をあわせて優しくなだめるように言うと、
「……おやすみする」
目を擦りながら、頷いた。
あぁ、こんな姿を見てキュンとするあたしって、所謂親バカ。
「うん、そうしよっか」
鈴を抱きかかえて、階段を上がっていく十弥を見送って、あたしは車のワゴンに乗せてあるプレゼントを取りに行く。
なんで、こんな所にプレゼントを隠したんだよ。
外は寒かった。
いや、寒いってほどじゃない。
薄いコート一枚だと、数メートルの短い距離も憎い。
早く、プレゼントとって家に入ろう。
風邪引いちまう。


