「夏音」 静かな公園に、十弥の声がとおる。 表情も声も、全部が真剣だ。 「引っ越しても、オレ、夏音のこと待ってるから。ずっと。だからさ……なんつーか、その……」 スローモーションみたいに、言葉が聞こえた。 ぶっ飛んだ発言だったけど、「うんっ」って、首が壊れるぐらい頷いた。 「……だから、ずっと待ってる」 「うん」 するとまた、唇が重なった。 十弥が「これ、誓いのキスな?」と、言って、照れながら笑う。 あたしもつられて笑った。 温かい幸せな時間が、ゆっくりと流れた。