「夏音のお母さん、お父さん!少し夏音借ります!」 そう言って、あたしの手を握り、走り出した。 その速さといったら…… 流石、運動系の部活に入部の誘いが来てるほど。 風のように、走っていた。 あたしは、そんなに運動神経はないから、何回もつまずいて、転びそうになる。 そのたび、十弥が支えてくれて、そのたび、あたしの顔が熱くなるのを感じた。 っていうか、 「と、十弥?!どこ行くの?!」 あたし、行き先教えてもらってないんですけど……!