「これ、ひみつな」

「うん、ひみつ、ひみつ!」


二人で顔を見合わせ、フフッと笑う。

十弥との約束だ。

秘密を持つってなんだかいいな。そう思った。


ちょうど、十弥お父さんが「ケーキ食べるぞ~」と、あたし達を呼んだ。


「ケーキ?!たべるたべる!」


あたし達は、急いでケーキの元へかけていく。

幸せな温かいクリスマスの夜だった。