携帯をパカッと開け、受信boxを見る。
さっき、受信したメールは────
友達からだった。
十弥じゃなかった……と、うなだれながら本文を確認する。
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From:萌衣
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To:夏音 咲希 あず 舞華 千尋 紀依
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件名:空いてる?
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クリスマスの日空いてる?
女子会しない?
くりぼっち同士でカラオケ行こうよヾ(≧∇≦)
「クリスマス……の日ですか。」
床にゴロンと仰向けになり、メールを読み返す。
確かに、当たり前のようにクリスマスの日と書いてあった。
クリスマスには、友達ともお別れ。
ジワッと涙がにじみ、頬を伝い流れ落ちた。
ポタ、ポタと止めようと思えば思うほど、涙は溢れ出る。
その日は、久しぶりに泣いた。