「セトー!早く来いって!」
あ、早く行かなきゃ。
あたしは、咲希に「ごめん」と謝り、十弥の元に走っていった。
「なァ、今年もクリスマス一緒に過ごすのか?」
「ちょっ」
鈍感か!
この鈍感男!
中学生になっても、幼なじみ一家、しかも男女でクリスマス一緒に過ごすなんて、他の男子に聞かれたら……
もう、遅かった。
周りにいた男子らは、ヒューヒューと、はやしたてている。
やっと、自分のしたことの意味に気づいたのか、十弥は顔はどんどん赤くなる。
「バッ!んなんじゃねーよ!ちげーし!」
と、慌てて訂正してもときすでに遅し。
あっという間にクラスに広まった。
「えぇ?マジでぇ?」「うわぁ」などの声が聞こえる。
十弥は、あちゃーと手を当てていた。


