Sweet Lover

もちろん、平日は学校に通いながら、空いた時間に須藤家で婚約パーティーの打合せをしたり、ロスに行く準備をしたり、それでもその忙しい時間を縫って梨音をはじめ、友達と遊び、時には実家に帰って両親や弟と積もる話をするうちに、一ヶ月は瞬く間に過ぎていった。


――6月某日。

私はドキドキしながら、成田空港に居た。
サヨナラパーティーは、前日に盛大に開いてもらったので、今日ここに居るのは、私と響哉さん、それに佐伯先生だけ。

交わす言葉もなくて、なんだか気まずい。

私は響哉さんの手を掴んで、佐伯先生を見た。

「今からハネムーンに向かう新婚さんみたいでしょ?」

「いや」

と、佐伯先生は肩を竦める。