「そんなに謝らないでください。私も後先考えず外に、飛び出してしまったんですから」


 そう清廉に告げた瞬間。


 安堵感からか、私は腰を抜かすようにその場にへたり込んでしまった。


 「大丈夫か」


 清廉は私を起こした。


 「客間に戻ろう。侍医にも待ってもらっているから」


 私は清廉に支えられながら、客間に戻った。


 「どこへ行ってたんですか。心配してたんですよ」


 先ほどの医師と召使いの女性が、私を再度布団に寝かせた。


 「足も傷だらけなので、消毒してやってくれないか」


 清廉が医師に頼んでいた。


 「あと若様、この娘さんの服装ですが、刺激的すぎませんか? もうちょっとこの島に相応しいものを、準備してあげられませんかね?」