波音の回廊

 月光が、病室のベッドの上にも降り注ぐ。


 それは清廉の優しい声と、柔らかなぬくもりを思い起こさせる。


 胸を去来するのは、清廉の最後の言葉。


 「贖罪の後、生まれ変わってまた巡り会おう」


 生まれ変わり……?


 その言葉を思い返した途端、私の目から涙が溢れ出た。


 「生まれ変わりなんて本当にあるのかなんて、分からないじゃない!」


 たとえもし本当に、転生なる現象が存在したとしても。


 都合よく、今の時代に生まれ変わってくる事が可能なのだろうか。


 それに第一、上手い具合に人間に生まれ変われるのかどうかも怪しい。


 「害虫とかだったら、知らないで殺しちゃうかもしれないじゃないの!」