波音の回廊

 ……この島の守り神は、私のささやかな願いを聞き届けてくれたのか。


 その後数日間は、何事もなく日々が過ぎていった。


 ようやく清廉の謹慎期間も終了。


 清明が島に戻ってきた。


 蝦夷地から大量の贈り物を運んできたので、それらを水城家の敷地内の蔵へと運び込んだ。


 清廉の復帰第一弾の仕事は、その現場監督だった。


 蔵に運び込んで貯蔵するもの、当主への貢物、島の人々に振る舞うもの。


 細かく分類する作業に昼間中ずっと費やされ、夕方ようやく戻ってきた。


 「残暑の中、結構大変だった」


 汗だくだったので、まず温泉に入ってから夕食。


 早速蝦夷地から届けられた酒が、食卓に上がった。