目の前を、何かが物凄いスピードで飛んでいった。 視界に入った白いそれを、頭が認識しようとしてくれない。 それは大きな音を立てて地面にぶつかる。 私は戸惑いながら、それの正体を確認した。 「……」 飛んでいったそれは自販機だった。 あれ? 自販機って飛んでくるようなものだっけ?