「突然悪いね」 「あ、いや…」 そして今、私は千葉さんのいとこを名乗る舞ちゃんという人が運転する車に乗っている。 千葉さんとそっくりな顔立ちの舞さんは千葉さんより幾分大人っぽく見えた。 「前置きないけど本題にいかせてもらうよ。君、豊くんと梢ちゃんの行方、知ってる?」 千葉さんが尋ねてきた友人達の行方。 私は実際何も知らない。 「やっぱり知らないか」 「はい」 なぜそんなことを訊いてきたのか気になったが、尋ねることはしなかった。 一刻も早く千葉さんから離れるべきだと本能が告げている。