「えっと、待ち合わせはーー」

携帯を開き、彼から届き保護していたメールを見ようとした。

この駅で降りた後どこに行けばいいかは、覚えてない。
とにかく3時に集合だったはずだけど。

「きゃ!」

誰かに背中からぶつかられた。
その拍子に私の手から携帯が滑り落ちていく。

「あ!」

グシャッ。

雑踏に巻き込まれた私の携帯は、誰かの足によって潰された。