冷たいあの人は、私の旦那様です。




「そ、その。
さっきは、ありがとう。

まさか、来てくれるとは思わなかった。」


「そりゃ、
大切な奥さんが俺の名を呼んでくれりゃ
どこにでも行くわ。」


え。。
大切?私が?
なら、なんで…嘘ついたの?



「はいはい。
全部話しますよって。

まず、嘘ついてごめん!!!
同僚とは、飲み行ってません。

実はあの人、
俺のいとこなんだ。
ジュエリープランナーしててさ、
商品を持って来てもらうついでに、
色々 聞いてたんだ。」


「何を?」


「…どうやって渡せば喜んでもらえるかとか、最近のギクシャクした関係をどうやったら断ち切れるかなっとか。」


あぁ。
分かってたんだ。彼も。