虹色の騎士団

「日向が香澄に…か。

…それも悪くはないな…。」

先生がオレを見て、なんか嫌な顔して微笑んでる。

「「それだけは駄目だっ!!」」

凛、未来、真宵が3人同時に叫ぶ。

…すげーな、あいつら。

息、ぴったりじゃん。

「参加しない人も僕達の勉強に協力してもらえるようなので、
早速今から始めてみましょう。」

兄貴が朗らかに宣言し、いよいよオレ達の勉強会がスタートした。

カイリは先生と手を繋ぎ、
機嫌よく『兄貴テリトリー』である台所に歩いていき、

兄貴は拳を握りしめ、
未来に詰めより、何か熱弁してる…。

勇武は…
凛に向かって、
コンビニ行って甘いもん買おうとかなんとか誘いかけてるし…。

………さて。

オレは床にぺたっと座り、ちょっと考える。

…カイリって、いつも何してたっけ…?

「ひな…じゃなくて、カイリ。

本を読んであげるから、こっちにおいで。」

真宵が、カイリのお気に入りの絵本を手に
微笑む。

あー…なるほど。