虹色の騎士団

どうやってタクシーを降りて、病院の中に入ったのかも憶えていない…。

ただ未来に肩を抱かれ、白くて長い廊下を歩き…。

消毒液の匂いが鼻について、クラクラする…。

気持ち悪い…。

手術室の赤いランプがつく扉の前の長い椅子には既に、
兄貴と先生と凛が座っていた。

「真宵は?」

オレの身体を凛に預け、未来が先生達に質問している。

「…まだ…、何も分かっていない…。」

「誠さんから連絡は?」

「…先程…警察の方が…確認してくれて……。

ただ、連絡を受けて直ぐに出ても…
ここは遠いですから…。」

「…勇武、何があったの。」

いさむ……?

未来の言葉に、
上手く回らない頭を上げると…

立ち上がった兄貴の横に、椅子に座って頭を抱える勇武の姿があった。