虹色の騎士団

「ああぁあぁっ!!!」

怖い!!!!
誰か…誰かっ!!!!

「日向!!
落ち着け!!日向っ!」

先生に、両肩を掴まれる。

だけど、オレは…。

怖くて、怖くて……。

体が、ビクン!と痙攣し始めて…。

「日向っ!!!!!」

力強く抱きしめられ、頭を先生の胸に押し付けられる。

「日向、大丈夫だ…。

お前に害をなす者は、もうここにはいない…

落ち着け…日向……」

空中に向かって、
払いのけるように動かしていた両手を…

ぱたり…と落とす…。