朝、目が覚めた。 カーテンの隙間から日が差し込む。 「おはよう」 誰もいないリビングで、この前までいたはずの母親に挨拶をした。 両親は、先月死んだ。 事故死だそうだ。 あまり、気にしなかった。 驚きはしたけど、涙は流れなかった。 生活費は親戚が払ってくれることになったが、引き取ることはしなかった。 理由は知らないが。 とにかく私は、食パンをくわえてテレビをつけた。