「麗菜、大丈夫か?」
「雪翔。うん、少し休めば大丈夫っ」
「俺も残るよ、独りにはさせられねーし」
まただ。。
また、神田くんは私の隣からスッと抜けて麗菜さんの元へ
まるで磁石のように
私が必死で引き止めても油断した途端引力に乗せられるように・・・
ってぇ!!!
麗菜さんは具合悪いって言ってるじゃん!
私ってば、ホント最悪。
ダメダメ!旅行は寛大的にって決めたじゃん!
もっと、余裕持っていかなきゃっ
「それじゃあ私、二人の分買ってきますよ!」
「そう?ありがとう、結愛ちゃん」
「いえっ!」
あたし、ちゃんと笑顔。出来てるかな・・・?
二人を背に四人で海の家向けて歩き出す
「結愛、よく出来ました。」
「・・・うんっ」
私の頭を軽く撫でてくれる仁美
「そーいえば柊、あんたはどっちよ?」
「どっちってなんだ?」
仁美のひょんな質問にはてなマークを浮かべる柊くん
「結愛と豊崎先輩どっちの味方かって話?」
「俺は・・・」
「勿論あたしと流輝は結愛一色だから!場合によっては・・・」
「おいこら、仁美。脅すな」
「あははっ♪」
二人とも面白いっ♪

