「度肝抜かれたわ、戻ってきたらお前知らねー奴と楽しそうに話してんし」
「た、楽しそうになんかっ!」
「普通ありえねーぞ、ホント馬鹿だな」
うぅ・・・な、なんですかっ
今日の神田くんはピリピリなんですかねっ
流輝と言い神田くんと言い、今日みんな変だよぉ
「たく、そんな格好してるから」
「え、ひゃっ」
不意にバサッと頭に何かを被せてくれた神田くん
手に取ると
「・・・ぱーかー・・?」
「海に入ってない時はそれ着とけ」
「・・・ッ///」
神田くんのパーカーっ・・・
これも、神田くんなりの優しさと受け取っていいのかなっ
こんなことっ
なんだか、神田くんに女の子扱いされた気分だよ
こーゆー、不器用ながらの優しい所
あたし、大好きだよ、神田くんっ
今がチャンス
今日が最後のチャンス
そんな勢いで攻めなきゃ
これからもそんな神田くんを好きでいたいからっ
「神田くんっ」
神田くんに渡されたパーカーをぎゅっと握りしめて覚悟を決める

