「ふぅ・・・」
暑いなぁ・・・
そーいえば、また神田くんとすれ違いだっ
もう直ぐお昼なのに一言もまともに話せてないって・・・
折角の夏休み唯一の神田くんとの予定なのにっ
ま、まぁ、水着姿をあんま見られたくないから今は今でいいんだけど
こんな調子で、夜。告白なんてするタイミング出来るかな・・・?
先が思いやられるっ
「ねえ、君独り?」
「へ、?」
突然声をかけられて驚くっ
「お友達と来てるの?」
ペラペラと私に向かって話す大学生くらいのその人は全く知らない人っ
何事ッ?!
「ねぇ、君可愛いよね♪」
「か、かわっ?!」
「あ、こーゆーの慣れてない感じ?可愛いね〜♪」
なななななんなの?!
この人誰なのさあぁぁ!!
「彼氏とかいる「居ますけど何かコイツにようですか?」
「えっ?!」
いきなりの声にさらなる驚きを隠せないっ
ペラペラと喋っていた知らないお兄さん達はチッと舌打ちをして去って行った
「神田くんっ・・・」
「ん」
無愛想に冷たい飲み物を差し出す神田くん
ひょっこりと私の隣に腰掛ける
「あり、がとう・・・」

