「お、重くないもん!一人で出来るもんっ!」




「お前はガキかっつーの。」



引かないあたしに〝はぁ″と軽くため息をついてスタスターっと歩き始める流輝




ちょっ!


「流輝ってばあ!」




「女の子は無条件で男に甘えていーんだよ、ばーか」



そう意地悪そうに言い放ってまたスタスタと私の先を歩く流輝




〝女の子″



まさか・・・いつもバカばっかりやってる流輝が女の子扱いしてくれるなんてっと嬉しさ混じりの驚きを隠せないっ



まったくもぉ・・・


バカはどっちだっつーの




でも・・・




「ありがとうっ」




先をゆく流輝に駆け足で追いつき聞こえるか聞こえないかの声量で言う




「どーいたしまして」




そう言って頭をくしゃっと撫でる流輝




「・・・ッ///」



き、聞こえてたか・・///




て、てか、流輝どーしたの!!



いつもはそんなことないのに
あたしに優しくするなんて



いつもは頭撫でるなんて絶対しないのに





なんだか、流輝が流輝じゃないみたいっ




変なのっ