勿論あからさま過ぎて皆気付く訳でちょーっぴり気まずい雰囲気に・・・
この異様な空気を察してか、柊くんが席を譲ろうとしてくれたんだけど、なんだか悔しくって向かい側の仁美の隣に座る
麗菜さん・・・朝一から飛ばしすぎっ!
折角の旅行なのに、まだ神田くんとまともに喋れてないしっ・・・トホホ
もぉ!私にとっては夏休み唯一の神田くんなのにぃ〜!!
海が見えたと思ったら目的の駅に到着し、重たーい荷物を抱えて降りる
「雪翔〜荷物重たいっ助けて」
「ん、貸して」
そういい、神田くんに旅行バックを持ってもらう麗菜さん
・・・いいなっ、神田くんに甘えられるポジション
神田くんに優しくしてもらえるポジション
神田くんの隣に立てる・・・
ぬあぁぁああぁ!!!
麗菜さん羨ましいっ!!!
いーもんっ!
私は自分の荷物くらい自分で持つもんっ!
頑張るもんっ!
「・・・うにゅ〜〜〜」
でも、おーもーいぃぃぃ
「・・・ッひゃあ?!」
格闘中の私の手から重たい荷物がヒョイっとなくなった
「流輝?!」
「重いんだろ?持つよ」