「神田くんに溺愛中〜♡」
「結愛、アンタ意味分かってて言ってるの?」
「んーわかんない☆」
「バカ」
仁美さん、バカバカ言い過ぎだあっ!
「溺愛ってゆーのはね?
親が子供を可愛いがるとかペット可愛がるとか、兎に角可愛いがることを言うんだよ?」
「へーそうなのか・・・じゃあ、あたしの溺愛は溺れるほど愛してるって意味で♡」
「あんた、言ってて恥ずかしくないの・・・」
「ぜーんぜんっ♡」
「アンタが恥ずかしくなくても聞いてるこっちが恥ずかしいわっ!!!」
「ええー!なんでさあ!!」
そんな会話の中、担任がクラス全員に採点済みの解答用紙が揃った封筒を配って行く
チャイムが鳴り、放課後を迎えた中でそれぞれがそれぞれの思いで封筒の中を覗く
いつも平均的な点数の私・・・
でも今回は神田くんに勉強教えてもらったところもテストに出てきたんだもん!
思わず期待に胸膨らむっ
全ての教科がいつもより高かったら神田くんに会いに行くっ!
そう心に決めて中を覗く
ードキドキッ
「・・・・・ッー!!!!」