その際隣の神田くんの教室を横切る訳で実習に間に合わない状況でも私はさりげなくチラッと教室を横目で確認
教室にいる神田くんは頬杖をついてもう片手でシャーペンをカチカチっとやってるように見える
あ、授業前の神田くんっ
その際神田くんのサラサラな黒髪が五月の風に揺れた気がした
「・・・ッ」
やばい・・・かっこいい・・・
「神田くーんっ!!」
思わず気持ちが止めらなくなり、教室のドア際から神田くんに手を振る
目を見開き驚く神田くん
「神田くんかっこいいー!輝いてるー!♡」
「な゛・・・」
「ゴラァ!お前星野か、授業始まってんだぞ」
「あーはいはい、お邪魔しましたぁ〜」
神田くんのクラスで授業を始めようとしていた先生にお叱りを受けたのでダッシュで2人に追いつこうと走り去る
「おい星野!廊下は走るな!」
「だって授業始まってるんですもん!」
「だったらもっと早く行動しろ!」
走る私に叫び掛ける先生。
全く、先生が大声だしてどーするのよねっ?
「結愛ー!今の怒鳴り声何ー?」
階段下で私を待っていてくれた仁美と流輝
「んー?なんか、先生におこられちゃった」
「あんた、ただでさえ神田のことで目立ってるんだからこれ以上有名にならないでよねー面倒だから」
「えへへっ」
「ほら、2人。いくぞ」
「はーいっ!」
流輝の掛け声に調理室へと掛けていった

