「近いも何も、チョーちけーよ!」





〝ほら、あそこ″と柊くんの指す先は川橋を渡って10件ほど先を行った所を右路地入った所





確かに私の家から10分も歩いてない所だ





「本当にちっかいよ!!」




こんな近くにいたのに高校生になるまで知らなかったとか私、ダメじゃん!





てゆーか・・・




「ココが神田くんのお家・・・」



門沿いの石壁にある【神田】という表札に心が高鳴る




か、神田くんのお家・・・




遂に・・・ここまで来てしまいましたっわたしっ






うぅ〜緊張するよぉ〜





「何、結愛ちゃん緊張してるの?」




「そりゃしますよっ大好きな人に今から特例で会えるんだもんっ」





「ははっ、ほんと結愛ちゃんは純粋つーか、素直っつーか、」




「それは褒め言葉ですかね?」




「そーとも言うんじゃない?」




ズカズカと神田くんのお家敷地内に入って行き、戸惑いもなくガチャっと玄関のドアを開ける柊くん




「ちょっ!!」




「あー大丈夫大丈夫!俺ら遊ぶ時はいつもこんなだからな」





本当に?と戸惑いながらもヒソヒソと足を運ぶ私




「おぉーい、ゆきとーーー」