「んー、困ってるやつが居たら見て見ぬ振りなんてできねーじゃん?」





「・・・っ・・」





そう、だよね・・・





ただ、柊くんが優しいから・・・






だから全部偶然の出来事・・・






「柊くんは優しいねっ・・・」






私・・・何を自惚れていたんだろう・・・





自分の立場は、わきまえていたつもりだったのにっ






「よし、じゃあ西園寺の友達んとこ行こうぜ!」





「うんっ」






私も・・・あの女の子のように






神田くんへ真っ直ぐに好きを伝えるあの子のように





少しでもなりたいと思ってしまった事が間違い・・・






「あ、言い忘れ・・・」





「え?」





今度こそ歩き出そうとしていたハズの柊くんが何かを考え込んだようにして一言つぶやく






「浴衣・・・可愛いと思うよ」






「・・・・ぇ・・?///」






少し頬を染めてちょっと照れ臭そうに言う柊くんに





私の体温は急上昇







「な・・・っそんなッ///」






そんなこと言われたらっ