「〝広場時計下″だろ?そこまで送ってくよ!」
「だ、大丈夫だよ!一人で」
「いやいや、この人混みに女子1人はあぶねーって!」
「でも、柊くんも神田くん達探さなきゃいけないでしょ・・・?」
「あー俺は西園寺が友達と再会できてから探すよ!」
「で、でもっ私浴衣だから歩くの遅いし、途中で柊くんとも離れて迷惑かけちゃうかもしれないしっ」
「んーじゃあこーすれば離れなくない?」
「・・・ッ//」
そう言って私の手を掴む柊くん
「で、でもっ///」
こんなっ・・・恥ずかしくてっっ
「・・・・・・イヤ?」
私の手を握ったままいつも明るい柊くんが眉を下げて不安そうに尋ねてくる
あまりにも普段と違い過ぎて思わず、素直に首を左右に振る
「ならオッケー♪」
けろっと元通りになる柊くんにハッとする
なんだか、乗せられてしまった感があるけれど、それはそれとして・・・
てっ手を繋いだままなんて恥ずかしいし、緊張するしっ
何よりさっきからずっとドキドキしてる心臓の鼓動が繋がる手から伝わってしまうんじゃないかって気が気じゃないよぉ

