広場かぁ・・・ちょっと遠いけど、しょうがないっ!
歩きづらい浴衣でまた人混みに入って行くことを苦に感じながらもよしっ!と気合いを入れていると
「あれ、西園寺じゃん!!」
目の前の人混みから抜けて来てくれて私の前に立つのは柊くん
「ッどうしてここに・・・?」
「え?祭り?」
「あ、うん。そうだよねっ」
こんな人混みでまさか会えるなんておもってなかったからびっくりっ・・・
「こんなとこで立ち止まってどーしたんだ?待ち合わせ?」
「あ、うん。友達と来てたんだけど、はぐれちゃって・・・」
「へー奇遇だな!俺もだ!」
「柊くんも・・・?」
「雪翔と麗菜先輩と来てたんだけどはぐれちまってよー」
いつもの明るく軽い笑顔でそう言う柊くんに思わず、私の心が暖かくなる
「この人混みで探すのは難しいよなー・・・西園寺はこのあとどーするんだ?」
「さっき友達と連絡とれて広場の時計下で落ち合うことになったの」
「へーそっか、じゃ行こうぜ!」
「へ?何処に・・・?」

