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「あ!夏音おはよう〜!」
「多恵ちゃんおはよう!」
朝教室に入るといつもの笑顔で出迎えてくれる私のお友達、多恵【たえ】ちゃん
「ねぇ、夏音!逢坂仁美って知ってる?」
鞄を机の上に置き一息つく私に少しにやついた笑顔で話しかけてくる多恵ちゃん
「〝逢坂仁美さん″?」
「あー知らないのかぁ〜・・・」
「うんっ。その女の子がどうしたの?」
「さっきその辺の男子と話してたら〝逢坂さんが美人″ってなってね?!」
「うんっそうなんだ?」
「彼氏いるかって話になったんだけどあたし接点ないからさぁ〜」
「ふーん・・」
「だから夏音聞いてきてよ!」
「えっ!?」
「柊くんの友達らしいからその路線で!」
「やっ無理だよぉ?!」
何をいきなり無茶言い出すの多恵ちゃん〜〜
「えー?でも柊くんと夏音知り合いでしょ?」
「私はそんなっ何回かしか話したことないもんっ」
「うーん・・・そっか!」
柊くんの問題よりそもそも〝逢坂さん″がどんな女の子か見たことも無いのに無茶だよっ

