あっという間にシュート練習が終わって片付けに入るバスケ部
私もマネージャーとしていつも通りの作業を進める中、先輩マネージャー豊崎先輩と立川先輩が柊くんに声をかける
「ねぇ和くん!私達も一緒にいい?」
「もちろんすよ!美女歓迎♪」
「やったぁ♪あ、流輝も一緒に帰ろっ?」
「え゛?!俺はいいですよ」
「えぇー!!いいじゃんいいじゃん!!」
断り続ける流輝くんに立川先輩が猛烈に駄々をこねる
あの4人美男美女でとっても絵になるなぁ・・・
やっぱり・・・私とは別世界の人達に感じる・・・
「あ、なぁ!西園寺も一緒にどーだ?!」
「・・・へッ・・・?」
そんな和気藹々とする4人を眺めていると突然柊くんに声をかけられた
「・・・私っ・・皆さんと帰る方向が違うと思うので・・・」
突然のことに驚きを隠せないながらも自分の意見を精一杯伝える
〝あーそっかぁ″と残念そうにしてくれる柊くん
やっぱり、彼は凄い・・・
冴えない私にも気付いて声を掛けてくれる・・・
こんな私でも・・・
ーーー・・・
ーー・・・

